地方在住。

地方から、いろいろな場所へ出かけます。読んだ本や買ったモノの紹介も。

歩きながら考える step5

今日は「歩きながら考える step5」を紹介します。 特集は「答えがすぐ見つかる、にはもう飽きた。」です。 個人的には、当時建設中だった東京スカイツリーを主題とした「見える景色を噂しよう」の記事が印象に残っています。 その他、源氏物語の京都と現代の…

マチボンVol.2 愛媛食堂ノスタルジー

今日紹介するのは、以前京都の恵文社で買ったこちらの本です。 愛媛の食堂を紹介した本ですが、ひとつひとつのお店をものすごく丁寧に紹介している点がとても良いです。 写真もおいしそうなものが並んでいますが、タウン情報松山に掲載された記事を基にした…

共食い/田中慎弥

今日紹介するのはこちらの本です。 田中慎弥さんの芥川賞受賞作です。 十七歳の遠馬を主人公とした、川辺の田舎町を舞台に繰り広げられる物語です。 個人的には、舞台となる田舎町、そしてそこに住む登場人物の方言が独特な世界観を作り出している気がします…

「3分、」vol.3-山田-

以前、京都の恵文社で買った「3分、」のvol.1を紹介したのですが、今回はvol.3を紹介します。 Instagram 同じく恵文社で買いました。 執筆者の山田さんはマサチューセッツ州在住ということですが、この文章はニューヨークやマンハッタンが舞台になっています…

ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を/菊地敬一

今日紹介するのはこちら、自分もよく行くヴィレッジ・ヴァンガードを創業した菊地敬一さんの本です。 2005年に発売された本のため、今ではなかなか手に入らないかもしれません。私はブックオフで460円で買いました。 創業から複数店舗を出すに至るまでの話や…

清貧の思想/中野幸次

今日紹介するのはこちらの本です。 バブル崩壊後の1992年に書き下ろされた本で、私はブックオフで108円で買いました。 かなり前に刊行された本ながら、内容は現在でも十分読めるものです。 内容としては、物欲を無くし、心を豊かにすることを実践した古人の…

今週のお題「梅雨の風景」 梅雨の時期は、何となく本が読みたくなりますね。 そんな今日は、こちらの本を紹介します。 堀江敏幸さんの本は読んだことが無かったのですが、以前、早稲田文学2015春号に堀江さんが登場されていたのを見て、なんとなく読んでみた…

すべての真夜中の恋人たち/川上未映子

今日紹介するのは川上未映子さんの「すべての真夜中の恋人たち」です。 川上未映子さんの作品を読むのは初めてだったのですが、とても読みやすい作品でした。 特に、登場人物のセリフが哲学的であったり、力強かったりする点が特徴かと思います。 以下、印象…

ネットカフェ難民と貧困ニッポン/水島宏明

今日紹介するのは、私の中でもかなり思い入れのあるこの本です。 ネットカフェ難民の状態に陥っている複数の方へのインタビューを通じて、そこに至るまでの経緯やその背景を紹介した本です。ドキュメンタリー作品の中でも、インタビューの対象となった方に寄…

無宿人別帳/松本清張

今日はこちらの本を紹介します。 松本清張の、江戸時代における無宿人が主人公の小説です。 無宿人とは、現在でいうところの戸籍を持たない人のことを指します。 本文中に以下のような説明がありますので紹介します。 江戸の町内に住むには、地主、家主、五…

昭和史発掘5/松本清張

松本清張の「昭和史発掘5」です。 「昭和史発掘4」の最後の陸軍士官学校事件の流れを受けて、2.26事件に引継ぐような流れになっています。 なお、2.26事件は「昭和史発掘6」にも続きます。 以下、気になった事項を簡単に紹介します。 ・陸軍では陸大卒と…

アトモスフィア2/西島大介

前回に引き続き、今回はアトモスフィアの完結編を紹介します。 今回も内容の説明のため、帯の言葉を紹介します。 分身が殺され、死んだことになったわたしは”本人を守る会”に保護されて、いつのまにか支部長になっていた。 そんなわたしを試すかのように、世…

アトモスフィア1/西島大介

今日紹介するのはこちら、ハヤカワSFシリーズJコレクションの「アトモスフィア1」です。 西島大介の漫画ですが、大まかな内容の説明のため本の帯の言葉を紹介します。 ある日、わたしの分身が現れた。 わたしに何の断りもなく、世界はわたしの居場所を奪った…

ストロボライト/青山景

今日紹介するのは青山景さんの漫画、ストロボライトです。 2009年に発売された本で、絵がとても好きです。なお、青山さんは残念ながら2011年に自ら命を絶たれています。 この作品は、主人公の浜崎の「現在」と「過去」で構成されます。 複雑で私も読み解けて…

自分にふさわしい場所/谷郁雄・言葉 ホンマタカシ・写真

今日紹介するのはこちらの詩集です。 10年近く前にヴィレッジ・ヴァンガードでいわゆるジャケ買いをしました。 谷郁雄さんの言葉にホンマタカシさんの写真が重なって、とても抒情的な内容になっていると思います。 余談ですが、私が写真に興味を持つきっかけ…

京都カフェ散歩/川口葉子

今日紹介するのはこちら、「京都カフェ散歩」です。 発売されたのは2009年ということで6年近く前の本になりますが、今でも読める一冊です。 内容は京都にある67のカフェを紹介した本で、私もこの本を片手にいくつかのカフェを巡りました。 文庫本サイズでコ…

阪急電車/有川浩

今日紹介するのはこちらの本です。 「図書館戦争」シリーズや「県庁おもてなし課」などで有名なライトノベル作家さんですね。 阪急今津線の各駅を舞台とした小説で、それぞれの駅ごとに1つのストーリーが展開され、少しづつ相互に関係していたりします。 阪…

ハイパフォーマー 彼らの法則/相原孝夫

今日紹介するのはこちらの本です。 この本では、仕事で成果を上げる人であるハイパフォーマー(好業績者)の特徴を紹介した本になっています。 自分の身の回りに当てはめても納得できるようなことが多く書いてあります。 ざっくり内容を要約すると、ハイパフ…

金閣寺/三島由紀夫

今日は三島由紀夫の「金閣寺」です。 前に渋谷の「森の図書室」に行ったときに冒頭部分だけ読んだのですが、その後ブックオフで文庫版を買いました。360円です。 <a href="http://local.hatenablog.jp/entry/2015/05/16/220530" data-mce…

社会人大学院へ行こう/社会人大学院研究会[著]

今日紹介するのはこちらの本です。 社会人になってから、大学院に行きたいと思っていた時期が自分にもありました。 2003年に発売されたやや古い本で、私はブックオフで108円で買いました。 内容は社会人大学院に通っている、あるいは卒業した方へのインタビ…

河童・或る阿呆の一生/芥川龍之介

今日は、以前ブックオフで250円で買った「河童・或る阿呆の一生」を紹介します。 新潮文庫から出ているものです。 標題の2つの作品の組み合わせが良いですね。この他にも、「蜃気楼」「歯車」などを含め全6作品が収録されています。 有名な作品なので説明は…

獄中記/佐藤優

今日紹介するのはこちらの本です。 2002年に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕された佐藤優さんの、獄中での生活や思索を記したノンフィクション作品です。 佐藤優さんの本は好きで、10冊以上読みました。 大学院神学研究科や外交官時代の体験をバックグラウンド…

港町食堂/奥田英朗

今日紹介するのは、新潮文庫から出ている奥田英朗さんの「港町食堂」です。 「空中ブランコ」、「イン・ザ・プール」などで有名な作家さんのエッセイ集です。 「高知・土佐清水篇」「五島列島篇」「宮城・牡島半島篇」「韓国・釜山篇」「日本海篇」「稚内・…

日本メディアアート史/馬定延

今日紹介する本はこちらです。 以前、情報科学芸術大学院大学 (IAMAS)の第13期生修了研究発表会・プロジェクト研究発表会に行ったときに、トークイベント「活動の生態系」で登壇されていた馬定延さんの本です。 著者の論文をベースにしていることもあり、…

回避性愛着障害 絆が希薄な人たち/岡田尊司

今日紹介するのはこちらの本です。 以前にも岡田尊司さんの新書を読んだことがありますが、東京大学の文学部哲学科を中退された後、京都大学の医学部を卒業されたという異色の経歴の方です。 個人的な意見ですが、一般的に精神分析系の本は専門的な用語が多…

沢田マンションの冒険/加賀谷哲朗

以前、仕事文脈vol.5を紹介したときに高知県の軍艦島マンションについて触れたのですが、今回はズバリそのマンションを紹介した本を紹介します。 著者の加賀谷さんは、大学院時代に沢田マンションに出会い、その調査の成果を修士論文にまとめられたそうです…

事故 別冊黒い画集(1)/松本清張

今日はこちらの本を紹介します。 ブックオフで100円で買いました。 「事故」と「熱い空気」の2篇が収録されています。 「事故」は純粋なミステリーです。あまり具体的な事は書きませんが、1つの事件が2つの別々の事件として取り扱われることで、真実が見えに…

仕事漂流/稲泉連

今日は文春文庫から出ている「仕事漂流」を紹介します。 元は2010年に刊行された本で、2013に文庫版が出ました。 刊行時30代前後の、いわゆるロストジェネレーション世代の方8名を紹介した内容になっています。 中央省庁や都市銀行など、一般的には「勝ち組…

仕事文脈vol.3

今回は仕事文脈vol.3を紹介します。 特集は「女と仕事」です。 全般的に好きな内容ばかりですが、特に面白かった内容を2つ紹介します。 お店をしていることが好き 山口県長門市の俵山というところで「ロバの本屋」を開いている方の記事です。 石垣島から東京…

桜の森の満開の下/坂口安吾

今日紹介するのは坂口安吾の「桜の森の満開の下」です。 私は20歳ぐらいの時に読んだ記憶があります。 多分、好きな文学作品のベスト3に入っていると思います。 作品のバックグラウンドに桜があって、それが恐ろしいもの、人の心を惑わせるものとして仄めか…