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無宿人別帳/松本清張

今日はこちらの本を紹介します。

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松本清張の、江戸時代における無宿人が主人公の小説です。

無宿人とは、現在でいうところの戸籍を持たない人のことを指します。

本文中に以下のような説明がありますので紹介します。

江戸の町内に住むには、地主、家主、五人組などの保証が必要であった。悪事をする者があると町内のこういう人たちは連帯責任でともに罰せられる仕組みになっていた。人別書き(戸籍)を持たないで故郷を出奔した無籍者は、このような制度のために、いかなる職業に就くことも困難であった。喰い詰めた彼らから犯罪者が多く出たのは当然である。無宿者は江戸制度の谷間であった。 

 

小説としての位置づけとしては冒険ものと言ってもいいかもしれません。獄中から脱走して逃げ続けるような話がたくさんあります。 

ちなみに、私はブックオフで108円で買いました。興味のある方は是非。