回避性愛着障害 絆が希薄な人たち/岡田尊司
今日紹介するのはこちらの本です。
以前にも岡田尊司さんの新書を読んだことがありますが、東京大学の文学部哲学科を中退された後、京都大学の医学部を卒業されたという異色の経歴の方です。
個人的な意見ですが、一般的に精神分析系の本は専門的な用語が多く、内容も抽象的でなかなか一般の人には分かりづらいものが多い気がします。
その点、こちらの本は身近な事例を紹介したり、著名人等の事例も交えて説明してあり、とても読みやすい本です。
本書で紹介される回避型パーソナリティーは、概ね以下のような特徴があるとされています。
- 他人との間に親密な関係を求めようとしない。
- 感情や情緒を抑える傾向がある。
そして、この本ではこのような回避型のパーソナリティーそのものを否定せず、その特徴を踏まえ、どのように社会と関わっていくか、また、いかに人間関係を築いていくか、という点に主眼が置かれていると思います。
人との関わり方について思うところがある方にはヒントになることが多く書いてあると思います。
では、次回もお楽しみに。