すべての真夜中の恋人たち/川上未映子
今日紹介するのは川上未映子さんの「すべての真夜中の恋人たち」です。
川上未映子さんの作品を読むのは初めてだったのですが、とても読みやすい作品でした。
特に、登場人物のセリフが哲学的であったり、力強かったりする点が特徴かと思います。
以下、印象に残ったセリフを紹介します。
「自分の気持ちを伝えたり、動いたり、他人とかかわってゆくのって、まあすごく面倒で大変なことじゃない?誤解されるのはうっとうしいし、わかってもらえないのは悲しいし、傷つくこともあるだろうし。でもそういうのを回避して、何もしないで、自分だけで完結して生きていれば、少なくとも自分だけは無傷でいれるでしょ?あなたはそういうのが好きなんじゃないの?」
(略)
「知ってるとは思うけど、そういう人たちが傷つかないで安全な場所でひっそりと生きていられるのは、ほかのところで傷つくのを引き受けて動いている誰かがいるからなのよ」
なんか、エヴァっぽいと感じるのは自分だけでしょうか。
興味のある方は是非。次回もお楽しみに。