港町食堂/奥田英朗
今日紹介するのは、新潮文庫から出ている奥田英朗さんの「港町食堂」です。
「空中ブランコ」、「イン・ザ・プール」などで有名な作家さんのエッセイ集です。
「高知・土佐清水篇」「五島列島篇」「宮城・牡島半島篇」「韓国・釜山篇」「日本海篇」「稚内・礼文島篇」の6つの紀行文のような形になっています。
どれもおもしろい内容ですが、個人的には「高知・土佐清水篇」、「五島列島篇」「稚内・礼文島篇」が印象に残っています。
五島列島篇の中で、印象に残った言葉を紹介します。
なまじ東京に近い地方より、こうしてすっぱり離れていた方が潔いのではないかと思う。日本の大半の問題は、東京の問題だ。離れれば離れるほど、急かされない日常と、人間本来の生活がある。
旅好きな方にはおすすめしたい一冊です。
では、次回もお楽しみに。