社内失業/増田不三雄
今日紹介するのはこちら、増田不三雄さんの「社内失業」です。
あまり社会的な問題として取り扱われない「社内失業」をテーマに、具体的な事例などを紹介した新書です。
簡単にまとめると、社内失業とは会社に入社した比較的若い世代が、業務という業務を与えられず、半ば社内で失業状態になっている状態のことを指します。
いわゆる窓際族との大きな違いは、比較的若い世代であることと、本人が仕事に対して意欲があるにも関わらず、様々な事情により仕事が割り振られないことにあります。
周りからは楽をして給料をもらっていると思われることもありますが、本人にとっては深刻な問題です。
以下、個人的に共感した個所を紹介します。
ーー以前は忙しい部署でバリバリ働いていたものの、暇な部署へ異動になったことにより社内失業状態になった方のコメント。(要約)
「社内失業のストレスは、すごく忙しかった頃よりもきつい。忙しければやらないといけない仕事が積み重なってくるから、余計なことを考えている暇がない。仕事が無くて暇だと、とにかく時間の進みが遅い。」
若い方には是非一度読んで頂きたい一冊です。
次回もお楽しみに。